No.19「地図的なものをつくる」

「わたしは今どこにいて、これからどこへいくのか?」
金曜日の研修で、風越スタッフ自身の評価のための「地図的なもの」を、有志で集まった12人のスタッフが、それぞれ自分が愛着を持てるものをつくってきて、プレゼンをしたのです。そして、これは僕がつくったプロトタイプ。まだ不完全だけど、超ワクワクしています。
自然界にある13のメタファ。中心には、「木」があって、これが「わたし」のメタファです。使い方としては、まず、それぞれ13のメタファから、問いをつくって、自分なりに答えてみます。
例えば、「実」だと、「今、成果としてあらわれていることは何か?」。「風」だと、「今、どんな流れを感じているか?そして、それはどこから吹いてきているのか?」みたいなイメージ。

この「自然界にある13のメタファ」は、こちらの『野生の思考』の著者、文化人類学・社会人類学のレヴィ=ストロースの100分de名著の第1章「構造主義の誕生」に書かれたエピソードにも影響を受けています。
塹壕に入ってぼおっと景色を見ていた彼は、目の前にタンポポの花を見つけます。美しい秩序をもったその花を見ているうちに、突然「構造」の考えを思いついたとレヴィ=ストロースはのちに書いています。自然界の秩序と、人間がつくり上げる秩序には連続性があるのではないか、そのことに気づいたのです。p16
また、人間の精神は、そもそも、まずは自然界があって、その上で人間の生命が誕生し、その延長線上に生まれたものであると。そういうことも踏まえて、先ほどの地図的なものになったというわけですね。
「隠喩」(メタファー)や「換喩」(メトニミー)を通じて、全体が共鳴し合っている小宇宙をつくるのが詩で、そこでは音響と意味が一体となって響き合っています。これが人間の言語のベースであり、日常言語が言語の基礎ではないという考えです。p24
「メタファ」を扱うということもすごく重要で、ついつい、答えは自分の中にあると思いがちなのですが、いや、そうではなく、外の世界へ目を向けることで、それと同時に自分のことを考えるということこそが、自分の本質に迫ることができるのではという直感があるということです。
木をわたしのメタファーとした時に、根っこは何を表していて、幹は何を表していて、実や花は何を表しているのか。そして、木を取り巻く、風や雲や太陽などは何を表しているのか。
目と芽、歯と葉、鼻と花、身と実。同音同根であると考えられるこれらの言葉も、日本人は古来より、人と植物を同じ視点でとらえていたことに由来するとか。やまとことばを調べてみるのも面白そう。
日本人ならではの地図になるかも、なんてことも思っています。ものの見方も変わってきそう。
まだまだ思いつき段階のプロトタイプなので、これから使ってみようかと。
前置きが長くなりましたが、ニュースレター、どのように発信していこうか迷子になっているのですが、ひとまず、出だしは、書きたいことを書いて、そして、そのあとは、今週の自分の発信をキュレーションする(いや、もはや貼り付けるだけ)、程度にしておこうかなと。とにかく日々のドキュメンテーションに時間をかけているので、外に向けて書くことへ気持ちが向けられないのです。。。
それでも、少しでも、日々の実践のこと、取り留めもないこと、外に向けて書くことは細々とやっていきたいなと。購読してくださってくれている皆さんもいるので、ほどほどに頑張ります!
では、今週はこんな感じでした。
2021.10.5(火)
まだ、ただのらくがき。

(追記)これが、のちの冒頭に書いた「地図的なもの」の初期バージョンです。
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作家ノートは、あいだを空けて、あいだをうまく使うのがポイントだね。あいだは、可能性だ。今年はさらに、なかなかおもしろいノートがたくさん。
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作家の時間。共同には、いろんな分担があるけど、とある2人の「文ー絵」の分担が、いつしか「文ー絵+編集」という分担になっていて。つまり、片方が文を書いていき、片方は絵を描きながら、相方の書いた文を読んで「ここ、なんか変だよ」と、フィードバックしている。
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ニュースレター、再開したし、実践の発信も少しずつはじめていくかな。引用ツイート
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とある子は、午前、たっぷりネコになりきって、ネコごっこをしていた。そのまま午後、作家の時間、ノートを見せてもらうと、ネコが登場してくるお話が。そっか、つづきを生きて、表現しているんだね。あそびも書くことも表現。
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今日、とある中1の子が「ここまでがんばりすぎたから、次のかざこしミーティングで一旦抜けます。」と打ち明けてくれた。彼の一声で、オンライン開催を試みた夏休み明けのかざこしミーティング。テーマプロジェクトなど、他で力を入れたいことがあるそうで、またすぐ戻ってくるそう。うん、待ってる。
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楽しくどんぐりを拾って、剥いて、悲鳴。

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面談期間。保護者はもちろん、子どもとも、ひとりひとりじっくりおしゃべり。何も特別な期間ではない。一人ひとりとちゃんと対話するということは、基本中の基本だ、日々やれているのか、と胸に刻んで、後半を過ごしたい。とはいえ、じっくり話してやっと出てくる声もあるので、大事な期間。
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ぼくは、今日が教師の日だったことより、昨日が徒歩の日だったことの方が記念日感が強いので、なんか、そんな感じなんだと思う。
2021.10.6(水)
“改めて、この積み重なってきた風越の道のり(記事)を届けることはできないかと考え、今までの記事を新たな視点でまとめる「キュレーション企画」を始めてみることにしました。”
かぜのーとのdigり方(本間 勇輝) | かぜのーと | 軽井沢風越学園
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今夜は新月でよかった。もう、音も言葉さえもいらない。おやすみ。
(追記)この日は打ちのめされて、もう、ひとりになるしかなかった。。。
2021.10.7(木)
いや、バランスボール乗っててよくわからんかったけど、まあまあ揺れてたんやん。。。
2021.10.8(金)
こちらの小冊子、手に入れたい。
(追記)あれ?小冊子のところ削除されてる?
これか。
2021.10.9(土)
有酸素運動をする30分前にコーヒーを飲む。汗の量が明らかに違う。有酸素は基本、毎日ウォーキング30~60分を2回。こまめに水分を摂りながらやる。水は1日3L。
#2021年中に腹筋割る #残り3ヶ月を切ってからの追い込み# 無理なく楽しく健康的に
2021.10.10(日)
暮らしの中にある、飾らないありのままの音楽を、LIVE感をもって、ノーカットノー編集で、YouTubeにアップしていこうと思って。細々とはじめます。ユニット名は「OTOGICODE」、場所は「eyecurry」というカレー屋さん。来週末はライブ配信するかも。登録しておいてください。
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かざこしで実践する「“暮らし”を軸にした幼小接続のカリキュラム」
まーぼーと共同主催している「対話に“生きる”ゼミ」
We are Generatorsで、りきさんと企む「メタ“ライブ”24hrs」
“暮らし”も、“生きる”も、“ライブ”も、ぼくの中で、いや、ぼくの根っこでは、どれも同じ哲学が流れている。
こういうことをはじめてしまうということも含めて。
(追記)これ、またの機会にちゃんと言語化しておきたい。
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